くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

レミケードからヒュミラへの変更 その2

その1からの続き


待合室で15分ほど待っていると、看護師さんが来て点滴室へ連れて行かれる。
血圧を測ったか聞かれたので、「ヒュミラの時もいるんですか?」と聞くと「今回は初めてなので」ということだった。
急いで血圧を測って渡すと、降りてきたエレベータに乗って点滴室に向かう。
通されたのは前回と同じ場所で、「相変わらず狭いなー」と思いながら荷物を置き、準備をする。

点滴の準備をしながら「ヒュミラは打ったことありますか?」と聞かれたので、「初めてです」と答えると「じゃあ点滴の前に練習をしましょう」と言われ、促されてベッドに座る。
看護師さんは、針のついてないダミーのペン型ヒュミラを取り出して、「キャップを取って、押しつけて、ボタンを押すと針が刺さって薬液が入っていきます」と自分の腕に押しつけながら注射の手順を教えてくれる。
「ずいぶん簡単だな」という印象。

一通り見せてもらうとダミーを渡され、自分で試してみる。
「(お腹の)どこへ刺したらいいもんですか?このヘンで大丈夫?」と自分の腹部に当てながら注射する場所を確認すると「そこ(脇腹に近い位置)よりも脂肪のある方が・・」と言われ、へそ側へ少し寄せる。
器具を腹部に押しつけて「この格好は切腹してるみたいだなぁ」などと思いながらスイッチを押して、あっけなく使い方の説明は終了した。

その後は点滴を右腕にしてもらい、本物のヒュミラの準備をしてもらう。
針が小さいとはいえ、お腹に刺さるというのはやはり怖いので少し緊張して待った。
「やる前にもう一回練習します?」と聞かれたが、手順は単純で間違えようは無いので「いや、もう大丈夫です」と断る。
注射器を包装から出して近くに置き、「自分でするときはアルコール綿は市販の物が売ってますからね」と言われながら渡されたアルコール綿で注射する位置を消毒する。
キャップをとって、注射器を腹部に押しつけ、ボタンをグッと押し込む。
刺さった痛みは「全くない」と言って良いほどで、注射器の小窓を見ているとゆっくり薬液が入っていくのが分かる。
薬液が入り終わる頃に、かなり弱い痛みのようなものを感じたが、それもすぐに感じなくなり、ほとんど無痛で最初の注射は終了した。
薬液が入りきってから10秒数えたら器具を離し、注射跡に小さな絆創膏を貼ってもらうと、あとは副作用が出ないことを願いながらベッドに横になって点滴を受けた。

まったく副作用を感じること無く1時間を過ごし、点滴を終えると受付で会計を済ませた。
会計の金額を見るとヒュミラは6万円ちょっとなので「おっ。安くなった」と思ったのだが、2週間毎に打つことを考えると、レミケードの倍量よりも高額。
倍量ヒュミラになったらとても個人負担できる額では無いなと思い直す。今回からは高額難病治療継続も認められており、医療費助成が本当にありがたい。
注射も簡単で副作用もなく、短時間で終わるので「これなら2週間毎でも平気だな」と思いながら薬局に向かい、大量のエレンタールと薬を持って帰宅した。

通常量なので効果が薄かったり減弱したりが無いかと心配したが、
土曜には便の状態が良くなり、週明けくらいには排便回数が2〜3回と効果を実感している。出血も土曜以降はなくなっている。
便の状態が良いときは小水が出るのだが、これも週末くらいから日に何度もでるようになっている。
10日が経った現在も効果が薄れている様子は無く、副作用も一切現れず、ここまでは快調に過ごすことができている。