くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

ヒュミラ 2〜5回目 その2(2/2)

<<その1からの続き>>

診察室を出て「食事後にお腹が鳴ることが多くなったのも少し気になることだけど、言いそびれたな。」ということを思い出したが、
痛みや違和感は全くないので、狭窄があるとしても(急を要するほど)ひどくなっているわけでもないだろうから、「敢えて戻るほどではないか。次回言おう」と思いながら受付へ向かった。

待合スペースを抜けて階段へ向かっていると、後ろから名前を呼ばれている。
振り返ると看護師さんが追いかけてきていた。
「まさか、確認したら次回の予約埋まってたんじゃないだろうな」などと思いながら近づくと、「すいませーん。診察終わったときに渡しそびれちゃって」と、使用済みヒュミラを入れる袋を2つ渡してくれた。
自分でも回収袋の存在を完全に忘れていたので、気づいてくれたのはありがたかった。
小さいとはいえ針が付いている物をむき出しで保存するハメになったらやっぱり怖い。

お礼を言って袋を受け取り、受付へ向かった。
会計を済ませ、次回の予約が無事されていることを確認すると薬局へ向かった。

薬局で処方箋や受給者証などを出して薬が用意されるのを待つ。
ヒュミラバッグを出すよう言われたので、カバンから取り出し渡した。
バッグに入れてあった保冷剤も持ってきていたので「凍らせてないけど一応持ってきた」と伝えたら、「じゃあ、回収して新しいのと交換しておきますね」と言われた。毎回大きな保冷剤をもらっても使いようがないし、邪魔なので次回以降もバッグと一緒に持ってくることにする。
エレンタールは着払いで送ってもらうことにして、送り状を書き、フレーバーをカバンにつめた。

他の薬が用意されている間に、薬剤師さんと雑談をする。
「最近テレビでやってるC型肝炎のCMがアッヴィーのだよね。見た?」
「CMの最後の会社名見て、おっ!ヒュミラの製造元じゃん!ってなりました」
「あの薬良いんだよ」
などとやりながら、今の病状についても話をする。
ヒュミラが効いているようで血液検査の結果が良かったことや、効果は実感できるんだけどレミケードの時と違って、肛門の状態だけは良くないことを話した。
薬剤師さんはCRPの値や出血について質問をし、メモを取りながら話を聞いていた。

薬が揃うとそれらの説明を受けた。
座薬はネリプロクト軟膏という肛門へ注入するタイプの薬で、挿して使うだけでなく、軟膏を出して傷口に塗っても良いとのことだった。
一日に1〜2回の使用で、一週間分(7つ)出ていた。
今回は6週間分なのでヒュミラも3箱、いつもよりちょっと少なめの薬を持って帰宅した。

帰宅すると、ヒュミラ1箱を保冷バッグから出して常温に戻し、残りの2箱は冷蔵庫へ入れた。
家の中の片付けをしながらヒュミラが常温に戻るのを待ち、11:30頃右の腹部に打った。注射の痛みもなく、副作用も相変わらずない。

6回目も効果は金曜の夜くらいには出てきて、便の状態も良くなり、排便の回数も減った。
12/20(金)の夜に飲み会があったのでその翌日の夜だけは便の状態が緩くなったが、すぐに回復し、再び飲酒・外食した12/24(火)のあとはそれほど緩くなることなく良い状態が続いた。
これまでは注射前の月・火曜は便が緩くなっていたが、今回は注射の直前でも排便回数は2〜3回で、注射日の朝でも硬い便がでるくらい調子が良かった。

出血については、6回目の注射直後の19(木)に多めの出血があったので初めて座薬を入れた。

座薬を入れるときは、体勢の説明が無かったので勝手が分からず、少し手間取った。
はじめは立って入れようとしたのだが、上手く入らない。
「(以前言われた)肛門が狭くなっているからか?」と一瞬思ったが、注入軟膏の細いチューブが入らないなら、排便困難でとっくに手術室行きである。そんなわけはない。
排便時のように座っている方がお尻が開くなと思い、空気椅子のような中腰の体勢になってチューブを入れた。
肛門の位置は自分では見えないので探し当てるのに少しかかったが、今度は上手く入り、軟膏を注入できた。
ただ、中腰の姿勢は辛いので、「年を取って筋力が落ちたらどうするんだ?」と思った。
市販薬の販売元のHP*1, *2でも空気椅子のような体勢を紹介している。
筋力が落ちたら横になって足を折り曲げてするしかないのか。

座薬の効果としては、使用後3日程度は出血がなくなるが、それが過ぎるとまた出血するようになるので、出血の具合をみながら、適宜座薬の使用を繰り返している。

座薬を入れたあとに排便をすると薬が出てしまうので、入れるタイミングが難しいと感じた。便意は無くても、「自由に排便できない」と思うと気楽には使えない気持ちになる。
エレンタールを多めにしてあまり食事を摂らない日を作って排便をコントロールし、座薬を入れてみようかとも思っている。

*1:大正製薬, "痔の治療について 座薬・注入軟膏の使い方", 大正製薬商品情報サイト, https://brand.taisho.co.jp/preser/knowledge/cure/cure_02.html.

*2:天藤製薬, "注入軟膏の使い方", 痔にはボラギノール, https://www.borraginol.com/products/howtouse/chunyunanko.html.