くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

在宅勤務を延長も久しぶりに出勤

緊急事態宣言の延長を受け、在宅勤務が6日以降も続いている。

そんななか5/11(月)は予定があって一月ぶりに出勤した。
4/8以降全く出勤しておらず、勤め先までの様子がどうなっているかもわからないので周りを見ながら出勤することにした。

家を出た直後から様子が違う。朝の道が空いている。ほとんど人に会わない。
交差点でも人、車共に少ない。
ちょうど電車が到着したタイミングだったが、駅の改札が混まない。

電車に乗っても驚くほどの乗客の少なさ。隣と充分に距離を開けて座ることが出来た。
「これほど空いているのなら来週通院するのがとても楽そうだ」などと思いながら過ごした。
目的地の駅に着いてからも相変わらず人通りは少なく、ドラッグストアの開店前の行列も、信号待ちの人だかりも無い。
バスに乗る際も、バス停に列はできていなかったようだし、バス自体も「祝日に間違えて出勤してしまったのか」と思うような空き具合で座る場所が多すぎて少し戸惑った。

午前中で用を片付けて、昼食の時間に帰宅する。
通勤時間は、普段なら本を読みながら過ごす時間なのだが、この日は昼に帰る物珍しさもあって街の中の様子を見ながら帰った。

朝の閑散とした様子に比べると商店のある通りは人通りが増えていたが、それでもかなりまばらだなと思った。
昼の時間帯だというのにシャッターを閉めている飲食店も多く、「4月○日〜 臨時休業」のような張り紙が目につく。
営業している店も、ガラスや壁にテイクアウトをしていることを大きく張ったり、拡大したメニューを張っている。
帰りの駅や電車も空いていたが、病院の帰りの時間帯でも似たように空いているので、これは普段とあまり変わらない状況かもしれない。

ただし、横浜の中心地付近の駅は、自粛開始時に比べると少し人の乗り降りが増えたなという印象だった。

私の周りでは総じて外出自粛を守っているようでみんな偉いなぁ、頑張っているなぁと思う。


最近はポスト新型コロナの話も多く耳にするようになった。
ロックダウンが意味が無かったとか、日本のコロナ対策は過剰だったなんて意見も目にするようになった。
先進諸国の都市部で短期間に万単位の死者を出した感染症なので、今回の諸々の対策や組織についてはしっかり検証して"次"につなげて欲しいと思うが、
被害を防ぐということの評価の難しさも感じる。

設備の保守や防災などでも同じことが言えるが、「被害を出さないこと」を頑張っても評価がされにくい。
守りの分野は、被害を出せばもちろん非難され、大きく被害を減じた場合でも、「過剰な対策だった」と謂われの無い非難を受ける始末で、褒められることは少ない。
対策前のデータがあれば効果を示すことも出来るが、取り巻く環境が以前と変わっていたり、起きる問題の再現性が弱かったり、あるいは稀にしか起きない事象に対しては端的に効果を示すことが出来なかったりする。

今回のコロナ渦でも「非常事態宣言を出さなかった日本」を知ることが出来ないのでその効果は本当の意味ではわからないが、死者数や新規患者数を見れば効果はあったのだろうと思う。
感染者数は宣言から1週間程度でピークを迎え減少傾向に転じているし、死者の急激な伸びは抑えられている(減じてはいない)。
一日あたりの患者数は減って、退院者が増えても、死者数が4月末頃から横ばい傾向で変わらないのは、ギリギリ均衡を保っている部分があるのだろうなと推測する。
ひどいことになる一歩手前で踏みとどまったということだろうか。
もちろん、「相関があること ≠ 因果関係がある」なので、新規患者数の減少は全く別の要因(ex. 紫外線量の増加)の可能性もあるので、今後多角的な分析をして可能性を挙げていって欲しいものだ。


大都市圏を除いて緊急事態宣言が解除される見込みで、この騒動は一端落ち着くのだろうが、私自身と家族は手を緩めないようにしようと思う。
これまでの報告を見ると、私は感染リスクも重症化リスクも人並みなようだが、謎のウイルスには感染しないに限る。

以下は、私の妄想も含んだ感染したくない理由3点。

発症者の2割程度は重症化すると言われているので、治療法が確立していない中でそんな確率のクジ引きはしたくないし、
軽症であっても重症化のリスクにおびえながら苦しみたくはない。

検査精度の問題があるので判断が難しいが、再感染が疑われる事例の報告がいくつもある。
専門家は再感染には否定的なようだが、データがそろっていない今は用心するに越したことは無い。
抗体が長く保たないだけならまだしも、ヘルペスB型肝炎のように再活性化するウイルスだった場合はたまらない。

感染して命に別状がなかったとしても肺炎で肺にダメージが残る可能性もある。
ただでさえクローン病で貧血になりやすいのに、多少でも呼吸器をやられれば、健康な人より運動能力への影響は大きいはずだし、
次に呼吸器系の病気に感染すると命取りになる可能性もある。

というわけで、我が家では当面、冬に行っていたこれまで通りの感染症対策を継続していくことにする。