くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

レミケード8回目(倍量投与初回)その2(2/3)

その1の続き

点滴が再開されてからは読書をしていたが、10分程度で右の胸がかゆくなる。
「点滴の開始時に出るかゆみか?」と思っていると、しばらくしてへその下もかゆくなった。

胸のかゆみは(いつもと違い)掻いても治まらない。
「今回はかゆみがしつこいな」と思い、3度目に胸を掻こうとしたら、ポコッと膨らんでいる感触がある。

自分では見えない位置なので、横に座っている妻に見てもらうと「虫刺されのように膨らんでいる」と言われた。
今までに無いことだが、他に異常は無く、この程度で呼ぶべきか少し逡巡したが、結局ナースコールを押した。

しばらく待つと、看護師さんがやってきたので、服をめくって胸と腹部を見せた。
点滴を止めてから身体を確認されて、
「あー発疹が出ちゃってるね。コッチ(腹部)は掻いただけかな」と言わる。
担当医に処置を確認してもらったが、他に症状がないことからもう少し様子見となった。

「何かあったら我慢しないで呼んでくださいね」と言われ、点滴を再開したが、
発疹が出たこともあり読書をやめて体調の変化に意識を集中することにした。
そうやって意識してみると、なんだか腹部が少し気持ち悪いような感じがし、呼吸も浅い感じでわずかに息苦しい。
この時は「横になっているためか、湿疹が出たので神経質になっているだけか?」と思っていたが、
点滴が進んでいっても、息苦しさや不快感は消えず、徐々に思い違いではなさそうだと感じるようになっていった。
そんなことを考えているうちに顎と左の脇腹にもかゆみと発疹が現れ、さらにその後には便意も感じた。

これまでに点滴中に便意を感じることはなかったし、現在の体調ならば安静にしていれば短時間でトイレに行きたくなることもない。
「これはおかしい」と思い、再びナースコールを押す。

看護師さんがやってくると、他の箇所にも発疹が出たことと、トイレに行きたいことを訴えた。
点滴を止めたらモニターの電源を外し、トイレの入口まで付き添われる。
すでにインフュージョンリアクションとみられる症状が出ているので、ベッドから降りるときやトイレまでの移動も心配された。
トイレに行くには待合室を通るのだが、ヨタヨタと点滴を引きずりながら付き添われていると、「何事か」とみんなに見られる。
多少恥ずかしい気もするが、点滴が終わるまで我慢などとても出来ないので、気にしてもどうにもならない。
ベッドからトイレまで歩く様子で、倒れたりはしそうにないと判断されて、トイレの中まで付き添われることはなく、「終わったら戻ってきてください」と言われてトイレに入った。

トイレの個室に入ると、右の太ももの裏側がかゆい。
触ってみると、そこにも発疹が出ていた。

便には異常は無く、点滴前と変わらない状態だったが、
立ち上がってトイレまで歩いても、気持ち悪いような腹部の違和感が消えない事にも気づいた。
「息苦しさも腹部の気持ち悪さも、横になっていたせいではなく、薬のせいだな」と思いながら検査室に戻り、
太ももの裏にも発疹が出ていたことと、若干気持ち悪い、息苦しいことも伝えた。

不安になりながら横になって待っていると、看護師さんが別の点滴を持って戻ってきた。
「副作用を抑える点滴を入れていきますね」と言ってその点滴に切り替える。
点滴を切り替えながら「倍量は今日が初めてですか?」と聞かれ、そうだと答えると、「(副作用が出てるのは)そのせいかもしれないですね」と言われた。

点滴に貼ってあるポストイットには「ソルコ(ソルコーテフか?)200mg」と書いてあった。
ステロイドを入れるようだ。

ついでにレミケードの点滴をよく見てみると、「インフリキシマブBS点滴静注用100mg「NK」 6瓶」と書いてある。
(※ インフリキシマブBS「NK」はレミケードのバイオシミラー)
私の体重だと通常量は300mgなので、点滴の量は同じだが、濃度は2倍になっているようで、
"倍量"は点滴の量ではなく濃度のことなんだとこの時わかった。


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