くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

ヒュミラ 13〜16回目、免疫調整剤の併用を検討 その1(1/2)

5/20(水)に8週間ごとの診察を受けに病院へ向かった。

先日歩いたときとあまり変わらない、人通りの少ない道を歩き、最寄り駅に着いた。
ホームで待っている人数は、普段よりは少ないが、それでも(期待していたほど)ガラガラというほどでは無かった。
目的の病院は横浜駅に近い駅が最寄り駅なので、
近づくごとに人が乗ってきて、降りるときには人混みをかき分けていくのだが、この日は立っている人がそれほど多くなく、苦労せずに降りることができた。

病院に入ると、通路に看板が立ててあり、「熱を測ってから行け」とのこと。
私より先に入った人たちが受付の側に並んで、サーモグラフィのようなもので表面温度を確認されている。
私も列に並び、来院の目的を聞かれた後(9時から予約してあると答えた)体温を確認されてOKをもらい、「体温に問題が無かった」という紙を出してもらった。

受付に診察券、保険証など一式を出し、待合室で待った。
この日は検温があったので、そこで少し時間がかかり、待合室に着いたのは8:45を過ぎた頃だった。
それでもまだ診察は始まっていないので、待合室には2人だけが待っていて、ガラガラ。
院内を見回してみると、受付や内視鏡の説明をするスペースにプラスチック製のシールドが立てられており、待合室の椅子にも「間隔を開けて座るように」との紙がそこここに貼られているのが目に付いた。
「入り口で手指の消毒を忘れたなぁ」と思いながら見回していると、受付の横にアルコール消毒のボトルが置いてあったので、遅ればせながら消毒をしておいた。

しばらくすると確認の終わった保険証を返され、替わりに検温結果の紙を回収された。
普段なら受付からしばらくすると採血に呼ばれ、9時前後には診察を受けられることが多いのだが、この日はいつまで経っても検査に呼ばれない。

後から来た人たちが検査に呼ばれて採血をされているのを見送りながら検査室を眺めていると、検査ごとに机などをアルコールで消毒している。
「そりゃあ、いつもより時間がかかるわなぁ」と思いながらさらに待つと、9:15くらいに呼ばれて採血に行った。
いつもは採決後に止血帯で絆創膏を押さえてくれるのだが、この日は(感染防止のため)それがなく、「押さえるのめんどくさいなぁ」と思いながら腕を押さえて待合室で待った。

9:30頃に診察室に呼ばれ、診察を受けた。
この日も入室すると「元気ですか?」と聞かれ、「元気です」と答えながら椅子に座った。

いつも通り、この8週間の調子を聞かれ、仕事の様子や体重、排便の回数などを話していく。仕事は出来ているかも聞かれ、出来ていること、テレワークになったからずっと家に居ることを話した。
肛門部からの出血についても断続的に続いていることを伝えた。

一通りの問診が終わって、血液検査の結果を見たときに、
主治医は「うーん」と考えた後「CRPが下がらないねー。免疫調整剤っていうのがあって、それだけでクローン病の治療にも使われる薬なんだけど、それを(併せて)使ってみようか」と切り出した。

CRPの値は昨年12月に1.0まで下がったのが最小で、それ以降は2.0〜2.5の間を行ったり来たりで変わらない値が続いており、今回も2.3だった。
倍量投与をするほどでは無いが、もう一押しして炎症をしっかり抑え込んでしまいたいというのが主治医の意見で、その一押しに免疫調整剤を併用してみよう(効果が無ければ倍量や期間短縮も視野にいれる)ということだった。

私としても体感的には症状は落ち着き、他の項目も正常値に入る中で、
CRPだけが下がらない(この日も体調は良いのにCRPが前回とほぼ変わらないのを見て驚いた)のは気になる点だったので、単純に別の治療への好奇心もあって、同意して説明を聞いた。

「ただ、使う前にはいろいろと調べなければいけないことがあって、
日本人の中には白血球が減ったり、髪の毛が抜けたりする副作用が出る人がいるから、
今はそれを遺伝子検査でかなりわかる*1から、まず(遺伝子検査と感染症の)検査をして使えるか見てみましょう」と言われ、
今回は遺伝子検査をして、8週間後の診察時に(当日の血液検査結果と併せて)結果を判断するということになった。

次回の診察日と時間を決めて、出す薬や検査の手続きをしている間に、雑談感覚で3月、4月は飲み会が軒並みキャンセルになって楽だったことを話した。
主治医は「酒嫌いなの?」と聞いてきたので、
(日本酒でもワインでも)酒は好きなのだが、飲み会の脂っこい食べ物が(頻繁に食べることも)良くないことを話した。
すると、彼も酒好きなのか、"酒が好き"に反応して、「酒は良いですよ!」と笑顔で言われた。
「もちろん、飲めってわけじゃないけど、酒は飲んでも大丈夫ですからね。ほどほどになら楽しんでください」とのことで、彼は飲酒容認派(※ クローン病に対するアルコールの影響はちゃんと調べられておらず、禁酒〜ほどほどなら可までいろんな立場がある)のようだ。

最後に、前回持ってき忘れた分と今回の分を合わせた8本の使用済みヒュミラを出してこの日の診察は終わりになった。


<<続きは↓>>

*1:日本医療研究開発機構, “チオプリン製剤の重篤な副作用のリスクを回避する世界初の事前診断用キットを開発、販売を開始しました”, 日本医療研究開発機構ホームページ, https://www.amed.go.jp/news/topics/20180723.html