くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

保険の見直し

クローン病になると保険への加入が難しくなる」というのは患者さんのブログなどでよく目にすることである。

 

私は病気になる数年前に入院保障などが充実した保険に切り替えていたので、今後新しい保険への加入ができなくても既存の物を更新していけば良い状態で、「運が良かったなぁ」と思っていた。

そう思いながら、保険屋に病気になった旨を伝えると、これまの診察で保証内の処置(手術や入院)がないかを確認に来ながら「クローン病でも新規に加入できた実績があります」という情報をくれた。

 

現在加入している保険からさらに保障内容が拡充(人工肛門の造設が収入保障の対象になった)したものが出ていたので、将来病状が悪化することも考えて、早速手続きをして新しい保険の契約をしてみることにした。

 

「難病なので診断書などが必要かな?」と思っていたが、意外に手続きは簡単で通常の手続きの他に、現在の治療の状況などを自己申告で所定の用紙に書き、審査結果を待つだけだった。

審査は結構長引いて、一月以上かかったが、
結果は、欲しかった特約が全部ダメという惨敗。「制限が付いた状態で契約しても何も良いことは無い」というのが私と保険屋の一致した見解だったので、以前の契約に差し戻した。



審査結果が辛かった要因として、「診断後1年以内である」ということを強調された。「診断後1年という時期は、治療が患者の状態に合わせて手探りでなされており容態が安定しないため厳しい結果が出やすい」とのことだった。

それ以外に「強い薬(レミケード)を使っていること」も挙げられていたが、これはクローン病の治療指針*1などでレミケード(インフリキシマブ)が中等症〜重症以上の患者に用いるとされているからだろう。

 

私は治療の効果を実感しているのでレミケードを止めることはないと伝えたが、
それでも「何よりも診断後1年以内ということが大きな障壁のようだから1年経ってもう一度トライしてみましょう」と勧められたので、また来年審査を受けるということで今回は落ち着いた。

*1:鈴木康夫, 平成29年度改訂版 潰瘍性大腸炎クローン病診断 基準・治療指針, 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」(鈴木班), 平成29年度分担研究報告書 別冊, 平成30年3月, pp. 23. 
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