くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

大腸内視鏡検査2019/06 その1(1/2)

転院後初めての診察で、急遽決まった大腸内視鏡検査。
いろんな病院のホームページを見比べると分かるが、検査前の処置が病院によって多少異なる。
転院先の病院では、自宅でモビプレッップを飲んで来院する方法も選択できたが、
万が一のトラブルの心配や、そもそもアレを飲んで鉄道での移動など絶対にしたくないので、
迷わず院内での腸管洗浄を選択した。


検査の前日から食事の制限が始まる。
以前の病院では検査食が出されたが、今回は任意だったので検査食を無しにしてみた。

検査前日の『食事は繊維質や脂の多い物を摂らないように』という注意は、普段の食事で気を付けている事ではあるが、
「控える」のと「全く摂らない」では勝手が違う。
腸がキレイにならずモビプレップや水を追加で飲まされる苦痛を知っている分、食事の内容には神経質になり、結局、あまり自由に食べることはできなかった。
こんなことなら次回からは、気楽に食べられる検査食を出してもらおうと思った。

19時頃に夕食を食べ終わるとラキソベロン内用液という下剤を飲む。
これは前回の検査では経験しなかったことで、やや警戒しながら飲んだ。
薬剤は目薬のようなケースに入っており、それをコップ1杯の水にすべて溶かし時間をおかずに飲む。
「夕食時のエレンタールを後にすれば良かった」とちょっと後悔しながら薬を飲んだ。
無色透明で味はほとんど無いが、口当たりが水とも異なるので少し飲みにくかった。

下剤と聞いて、猛烈に排便があることを警戒してトイレに近い部屋で過ごしたが、食後と1時間後に2回排便があった以外は何もなく、水を多めに飲みながら過ごし、普段通りの時間に眠った。

夜中と明け方に下痢気味の排便と、夕食前後で多くの水分を摂ったために何度も小水で起きたので睡眠の質は低かったが、いつもの時間に起きる。
朝食を摂る妻を横目に見ながらダラダラと朝の時間を過ごし、片付けをして家を出た。朝食がないと時間に余裕がある。
前回、検査直前に水分を摂って酷い目に遭ったのであまり水分を摂らないようにして家を出たが、これは後に裏目に出て反省することになる。


時間に余裕を持って病院に着くと、9:30を少し回ったところなのに受付にも人がいっぱいだった。
診察券や保険証、内視鏡の予約を見せるとすぐに「2階で待て」と言われ、2階に上る。
前回の診断くらいの混み具合を予想して階段を上がると、待合室はいっぱいで、立って待っている人までいた。
内視鏡検査と思われる人たちが数人ずつ呼ばれて説明を受けているが、自分の名前はなかなか呼ばれなかった。
空いた席に座って待っていると10時過ぎに他の数人と呼ばれて検査の流れや着替えについて説明される。
サンダルや検査着をもらって更衣室へ行くとガランとしている。数人ずつ呼んでいたのは、説明が行き届くようにという目的の他に、更衣室が混雑しすぎないように人数調整をしていたようだ。

一緒に呼ばれた若いにいちゃんに「検査、怖くないですか?」と声をかけられ、自分の前回の体験(意識が飛んでハッと気づいたら終わってたや下剤飲む方が辛いよ)を話しながら着替える。
前回の検査では検査用パンツの前後を間違えて手間をかけたので、今回はしっかりチェックして着替えを完了し、指定された前処置用の待合室へ向かった。
一足先に着替え終えたにいちゃんは、好奇心混じりの調子で「怖ー」と言いながら更衣室を出て行っていった。

待合室ではすでに十数人の人が待っていた。入口で体重を測るように言われたので体重計に乗って数値を覚えた。
まばらに空いている椅子に座って待っていると、看護師さんの問診のあとにモビプレップを飲み始めるようだということが分かった。
待合室に着いたのが最後尾に近かったので、待ち時間が長そうだと判断して、更衣室に引き返して本を持ってきて読書をして待った。
20分ほどで呼ばれると、昨晩からの排便回数や先ほどの体重の値、既往症の有無の細かい確認、アレルギーや血圧の測定など、時間を取ったしっかりした問診がされ、最後に、腕に名前の入ったタグを巻かれた。

先ほどの席に戻って待っていると、程なくしてモビプレップと紙コップを持った看護師さんが現れ、飲んだ量と排便回数、便の状態をメモする紙を渡してくれる。

一緒に名前を呼ばれたおじさんとともにモビプレップの飲み方の説明を受けた。
説明を受けていると、どうやら、前日に下剤を飲んだ人はモビプレップは1リットル(+ 水500 ml)で良いらしいとわかった。
飲む量が少ないのは楽である。思わず笑顔になった。
この病院でのやり方は、「モビプレップ1リットルを飲みきった後に水500mlを飲む」というものだった。下剤を飲んでない人は、その後さらに追加があるようだ。

10:45から飲み始める。
コップ1杯を10分で飲んでいく。1時間で全部を飲み終える予定だ。
喉が渇いていたこともあって、この日の序盤は順調にペースを守れた。
更衣室で一緒だったにいちゃんも隣の席で、10分遅れで(イヤな顔をしながら)飲み始めていたので、「美味しくないよね」「頑張ろうね」と励まし合いながら、飲み進める。

以前の病院では説明がなかったが、モビプレップは「腸内をキレイにしてくれるが、腸を動かす効果はない」そうだ。
なので、飲みながら、歩いたり、マッサージで腸を刺激してやると良いと教わった。

お腹をさすりながら飲み、足踏みしたり、待合室の内外を歩いたりしながら飲み進めていた。待っている間に読んでいた本は、そこらを歩くついでに更衣室に戻ってしまった。以前の経験から、読んでいる余裕などないはずだからだ。

3杯目の途中から排便があるようになり、トイレに通いながら飲んでいった。
後半はペースが落ちて、看護師さんに「予定の時間過ぎちゃってるから頑張って〜」と言われながら15分遅れで飲みきった。

モビプレップを飲み終えると、600ml入りの水のペットボトルを渡された。
500mlのところに赤線が引いてあるが、「この後は何も飲めないし、飲めるなら全部飲んで良い」ということだったので、少し辛かったが、10分くらいで全部飲んだ。


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