くろーんもーのクロ歴史

2018年の3月に35歳を過ぎてクローン病と診断されたおっさんの備忘録的なブログです。病状や治療のことを書き綴ります。

ラグビーワールドカップを観戦

9/21(土)にラグビーワールドカップニュージーランド南アフリカ戦を見に行った。
横浜会場では、プール戦(予選)の段階からラグビーに詳しくない私でも分かるような好カードが組まれている。
ラグビー好きの)妻がチケットを確保してくれたので、試合の日を楽しみにしていた。
妻はとても楽しみだったようで、防寒・雨対策(:当日は晴れたが、試合前日までは雨の予報で、気温も低いことが予想されていた)を事前にして、電車の時間や会場周辺も調べて準備万端待っていた。

チケットには、飲食物の持ち込み不可や手荷物検査に時間がかかる可能性があるなどの注意事項がかかれていたので、早めに会場へ着くようにした。
それでも、普段は昼の時間帯はそれほど混まない横浜線が、ユニフォームを着た明らかに"それらしい人たち"で超満員になり、新横浜の駅も混雑していた。

持ってきた水のボトルを飲み干して、駅でトイレに行こうとすると、トイレにも行列が出来ていた。
「混んでるなら別の場所でも」と思ったが、人の回転が早いのを見た妻が行ってくるよう促してくれたので、用を足してくることにした。
結果的にはこれが正解で、小水を我慢して歩かずに済んだ。
国際競技場への道が非常に混雑しており通常の倍くらい時間がかかったのと、周辺の店舗にも人がたくさん居たので、おそらく店舗のトイレも混雑していただろうから、
余裕のあるうちにトイレを済ませておいたのは精神衛生上もよろしいことだった。

会場入口で手荷物のチェックや金属探知機によるチェックを受け、競技場へ向かう。
建物の外では別会場の試合(フランスーアルゼンチン戦)がライブビューイングで映され盛り上がっていたが、まずは自分の席へと向かった。
席は一階の奥(外側)の、フィールドからはかなり離れた席だったが、すぐに通路へ出られる位置で、出たすぐ側にはトイレがあって、「これはありがたい!」となった。

予想よりだいぶ早く席に着いてしまったので、スタジアムの中を見て回り、飲み物とエレンタール用の水を買って席に戻った。
飲食物の持ち込み禁止で、「多種多様な飲食コーナー」とあったので、食べ物に期待していたのだが、やきそば、ソーセージ、からあげ、コーンチップス、・・・、と食べたら良くないものばかり。
ラインナップも、よくある日本のジャンクフードで「多種??多様??」となった。

エレンタールを作りながらしばらくくつろいだ後、選手のアップが始まったので、アップを見ながら食事をしようと、食べ物を買いに行くことになった。
買い物の前に、いつもの習慣で念のためトイレに行っておく。
売り場は、試合開始にはまだ十分余裕があるのに行列が伸びていた。
特にグッズの売り場はかなりの長蛇の列。
食べられそうな物として目星をつけていた かけうどんを買って席に戻る。私の並んだ売り場では、コーンチップスが早くも売り切れていた。


選手達のアップを見ながら余り美味しくない食事を済ませ、ゴミを捨てに行くと、食事の売店から続く長い列で通路が移動しにくい状態。ゴミ箱に行くのも一苦労だった。
試合開始前だというのに、場所によっては売り切れの商品もチラホラ出ていたようだ(報道もされたが、コレが原因で後日食物の持ち込みが可になった)。
席に戻りながら男子トイレを見ると、トイレ内から続く行列が入り口からはみ出そうなぐらい長くなっていて、先に行っておいて良かったとホッとした。

試合は、開始前に本物のハカを見られてそれだけでも楽しい。
前半は南アフリカが善戦し、押している場面もあり、好プレーに何度も歓声を挙げた。
ハーフタイムに入って少しして、また念のためトイレに行っておこうかと通路に出ると、トイレは入り口からあふれた行列が長く続いている。
便意はなかったので自席に戻ったが、調子が悪い時にあの列に並ぶことは考えるだけでゾッとするし、かなりの苦痛であろう(実際、保たないかもしれない)。
食事を摂ると便意が来ることもあるので、試合中も怯えている部分があった。
トイレの行列のことを考えると、男性の観客が多い会場でのイベントは今後はやめておこうかなと思った。

後半戦は、ニュージーランドが前半途中からの流れを渡さなかった、と感じた。
南アの攻撃をニュージーのディフェンスがしっかり抑え、終盤には堅実にキックで得点を重ねて突き放す。特にニュージーはパントの処理が完璧じゃないかと思うほど上手く、両チームとも何度もターンオーバーをしたりで、最初から最後まで非常に楽しめる内容だった。

試合が終わると、皆一斉に動き出す。
この日は、調子が比較的良かったことと、試合前にトイレに行っていたためこの時点でも便意は無かったが、飲み物をたくさん飲んだので小水は少し行きたいと思っていた。
だが、通路に出てみるとまたもや長い行列が続いていたこともあり、我慢して帰路につくことにした。
クローン病患者のサガで、来る途中にいくつか公衆トイレがあることを確認しており、行きの人混みの中でも空いていることも見えていたので、「道中で行きたくなったらソコに入ればいいや」と楽観していた。

一斉に帰る人達の圧力はすごく、かなり早い段階で動くか、人混みをかき分けないと方向を変えられない。
あえなく行きとは違うゲートに流されていき、別の道から帰ることになった。

トイレがあるかどうかわからないとなると心細いもので、歩いたことで急な便意が来るんじゃ無いかと少し怯えながら帰ることになる。
普段の歩く速度よりも遅い人混みの移動速度がもどかしい。
結局、道中にトイレはなく、しかし、緊急でトイレに行きたくなることもなく新横浜駅に近づいた。
横浜駅へ向かう途中、地下鉄の入り口が見え、人が並んでいないのも見えたので、妻の機転で地下鉄で戻ることになった。
この選択は(おそらく)大正解で、地下鉄のトイレですぐに用を足せ、それほどは混んでいない列車で帰ることができた。



結果的にはアクシデントもなく、ヒヤリとすることすらなく非常に楽しい経験として終わることができた。
しかし、調子が良いときであってさえ急な便意に怯えるのはイヤなものだなぁと改めて思った。

レミケードをしてからは以前ほど必死にトイレを探しながら歩くことは無くなったが、それでもトイレの位置は気になるし、
大きなイベントで粗相をしてしまえば公衆の面前ということもあり、ひどい恥をかくことになる。周りの人に不快な思いをさせることにもなる。
それでは他がどんなに良くても忘れてしまいたい思い出になってしまう。
トイレ探しと便意への警戒は一生付き合っていく感覚なのだろうが、「なんとかならんもんかなぁ」とも思う。